分析機器や医療機器を手掛ける島津製作所(京都市)が製造した医療用エックス線装置を巡り、
保守と販売を担う子会社の島津メディカルシステムズ(大阪市)熊本営業所の幹部社員が、
熊本県内の公立病院に納入した装置に回路を遮断するタイマーを仕掛け、
故障を装って部品を交換していた。
タイマーは病院からの故障連絡で訪問した時に回収した疑いがある。
島津製作所とメディカル社は今春以降、不正の疑いがあるとの情報を得て、複数人から事情を聴いているという。
公立病院は「何が起きたのか明らかにして、再発防止に努めてもらいたい」と不快感をあらわにした。
島津製作所を巡っては、防衛省から受注した事業で装備品修理の作業時間を過大に計上し、
費用を水増し請求したとして、13年に指名停止処分を受けた。
17年にも同省との修理契約で、必要な手続きをせずに部品を修理して取り付けるなどしたとして、
指名停止処分を受けている。
悪徳企業だ。