国葬費総額50億円の試算も。
世論調査をやるたびに安倍氏の国葬反対が増えている。
佐藤栄作元首相の時は、
・首相在任期間が七年八ヶ月と当時最長であったこと
・戦後の経済発展やノーベル平和賞受賞など、功績が顕著であること
・国葬とされた吉田茂氏同様に、生前に大勲位菊花大綬章を受章していたこと
など具体的な理由で、政府自民党内は、吉田茂氏と同等の国葬とすべきと主張。
当時の三木武夫首相、福田赳夫副総理、椎名悦三郎副総裁、
中曽根康弘幹事長ら政府与野党が協議。
結果、内閣、自民党、国民有志の三者が主催する国民葬「準国葬」とすることで合意。
この理由を中曽根幹事長は、国葬については法律もなく、また内閣法制局等の意見を聞き、
総合的に判断した結果だと説明。午後に閣議決定した。
加えて、佐藤氏に対し従一位菊花章頸飾の追贈が決定され、天皇へ内奏のち裁可される。
中曽根幹事長は総合的判断について、
明確な法的根拠が存在しないとする内閣法制局の見解、
これこそが国葬見送りの最大の決め手であったとした。
強引な法解釈による国葬の強行で生じる軋轢を忌避した。
‘@賢明な選択だ。
今の安倍氏国葬で国民が分列している状況、岸田内閣の支持率急降下を見れば良く分かる。
過去の政治家の方が、法を順守し国会を尊重していた。
その表れが、与野党で協議し内閣法制局等の意見を尊重。
今の腐った自民党与党とは、比べ物にもならないようだ。
この悪事路線を作ったのが安倍晋三氏そのものだ。
それだけでも、国葬に値しない。
それを国民は理解しているから、国葬に反対しているのだ。
それが「安倍晋三さんのどこが国葬に値しない政治家なのか誰か教えてくれ」の一つの答えだ。
岸田総理は8/31の会見で、国葬に閣議決定した理由について以下の4点を改めて示した。
(1)8年8ヶ月間首相を務めた
(2)民主主義の根幹である選挙演説中に銃撃された
(3)外交、経済など歴史に残る業績を残した
(4)世界各国から敬意と弔意が示され多数の弔問の希望が来ている
1は、当時の佐藤氏と同じ。
2は、撃たれたから国葬と言う意味が分からない
3,歴史に残る具体的な政策や数字が見えない。多額の国民の税金をバラ撒いた事実はあるが。
4.は前後が逆だ。国葬と決めてから、各国から参加の声が出て来た、しかし先進主要国のトップは来訪しない。
どう見ても、無理筋の抽象的といわざるを得ない。
維新の松井前代表は「(国葬が)おかしいという意見は自由に発信されたらいいけど、
決まって、弔意を持って見送りたいという人たちが参加するんだから、それを邪魔する必要はない」
と持論を述べた、
見送りたいと言う人が経費を払って参加するのであればいいが、税金が使われるのだから、
反対意見を主張する権利はある。
ましてや、国葬は自民党内の強硬保守派と岸田総理が決めたようなもの。
松井代表は、国葬と国葬の重さを理解していないようだ。
再三述べているが、安倍氏を静かに安らかに見送るためにも、
佐藤栄作氏の時の内閣の判断を参考にすべきだった。