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​リニア、静岡県知事「他県の不都合な真実」

リニア中央新幹線神奈川県駅の工事現場を視察した静岡県川勝平太知事は、

関係者が「不都合な真実を言わないということがあってはならない」と言及。



川勝知事は神奈川県相模原市を訪れ、JR東海が建設を進めるリニア中央新幹線・大洞非常口と神奈川県駅を視察。

大洞非常口から神奈川県駅に向かう道中で、川勝知事は「ルート近くに作られる、

関東車両基地の予定地も見てみたい」と言い出した。

品川―名古屋間に車両基地は2カ所設けられる。



知事は岐阜県中津川市にある中部車両基地を今年6月1日に訪れている、

知事の持論は神奈川県と甲府市を結ぶルートの先行開業。

同行する事務局の担当者は「説明できる人がいない」と躊躇したが、川勝知事は「現場を見るだけでいい」と主張。

現場に到着すると「JR東海管理地と書かれた看板がところどころにあったものの、多くの人家があった」

現状が予想と違っていたと驚きを隠さない。

土地買収が終わっていない。しかも、事務局に確認すると造成から完成まで11年かかるという。



関東車両基地がなければ神奈川県と甲府市を結ぶルートの先行開業はできない。

川勝知事は「ちゃんとやっていらっしゃると思っていたのに、

土地買収がすぐ終わって来年に工事着手しても完成は2034年じゃないか」と憤った。

川勝知事は、視察後に相模原市本村賢太郎市長と面談。

本村市長は「土地買収は市ではなく県の仕事だ」と話したという。

神奈川県の黒岩祐治知事は、川勝知事の主張する部分開業論に反対し、

2027年品川―名古屋開業の立場を取る。



川勝知事は「(黒岩知事が)土地買収が完了していないことや工事に11年かかることを知らないとしたら大問題。

知っているのに知らせないならさらに問題だ」と怒りを隠さない。

川勝知事は「2027年に開業できるか、どの県の知事さんも知ってらっしゃるはず。

でも不都合な真実はみなさん言わない」と発言。

川勝知事のルート上の各県がそれぞれの課題を表に出して共有すべきという考えは至極真っ当。



リニアのトンネル工事では昨年10月に岐阜県中津川市で、

掘削中のトンネルで、地山が崩れて作業員2人が死傷。

長野県内でも昨年11月、今年3月、4月と3回にわたって豊丘村伊那山地トンネルの工事で、

作業員が負傷する事故が起きている。