危機感表明。
ニューヨークの国連本部で国連総会の一般討論が20日始まった。
新型コロナ流行を経て3年ぶりに原則対面で開催。
グテレス事務総長は演説で、国家間の分断により世界が「とてつもない機能不全に陥っている」と危機感を表明。
冒頭、ロシアのウクライナ侵略などにより、「世界は危機的状況にあり、まひしている」と強調。
その上で「(世界が)一つになって行動することが、もろいながらも希望の芽を育むことになる」と述べ、
国際協調を呼び掛けた。
食料危機など地球規模の課題への対策で各国に求めた。
国際協力の取り組みに対して敬意を表しつつ、世界の悲惨な現況について、
物価上昇、地球温暖化、武力紛争により「「世界的な不満の冬が差し迫っている」と警告。
「信頼は崩れ、不平等は急激に悪化し、地球は燃えている。
人々は傷つき、最も弱い立場の人々が一番苦しんでいる」と憂いだ。
化石燃料への依存についても言及、「今こそ介入する時だ」と言明。
石油企業やその支援者の責任を追及する必要があるとし、全先進国に対して化石燃料事業の利益に課税し、
その資金を気候変動による損害と物価高に苦しむ人々の救済に充てるよう呼び掛けた。
グテレス事務総長はウクライナ侵攻を「大規模な人権侵害だ」と改めて批判。
ウクライナ北東部ハリコフ州イジュムで民間人とみられる多数の遺体が見つかったという最新の報告については、
「極度に心をかき乱すものだ」と語った。
ウクライナ以外でも「紛争や人道危機は広がっている」と指摘。
アフガニスタンやコンゴ(旧ザイール)、エチオピア、ミャンマーなど、
多くの国で人々が苦しんでいると窮状を訴えた。
ウクライナのゼレンスキー大統領の事前収録されたビデオ演説が会場で流される。
演説冒頭、グテレス事務増長の背後の議場スクリーンには、
ウクライナ産の穀物を積んで黒海からアフリカに向かう1隻の船が映し出された。
ロシアによる侵略で滞った穀物輸出は8月、トルコと国連の仲介で再開した。
グテレス事務総長は「この船は、私たちが団結すれば世界が何を達成できるかを示す象徴だ」と力を込めた。
長い時間をかけてとか、世界はG7だけではないとし、ロシア派もせっとくして、
などと、のんきなことを述べている。
彼らは事の良し悪しではなく、中立を保つことがカッコいいと思っている。
だから、プーチンにも正義があると平気で述べる。
オカルト集団も擁護する。
日本ではそういう人間が増えてきている。
プーチンを擁護している国は彼ら同様ことの良し悪しではなく、
ロシアが自分の国に利するか、それとも反米かだ。
その間にも多くの人が亡くなっている。
それは、したくもない戦争に巻き込まれているロシアの人も同じだ。
なんとかして、早い解決に向けて取り組まなければならない。
インドのモディ首相の「戦争の時ではない」の言葉は大きかった。
中国の習近平主席が同様の言葉を発すれば、プーチンにも堪えると思うが。
中国とロシアを明らかに区別した。
ロシア国内で反発の動きが出始めたようだが、大きな動きになることを願う。