山梨大学附属病院の医師が解説
小嶋優キャスター。
山梨大学医学部附属病院の医師、荒神裕之さんに新型コロナについて聞きます。
感染者がここにきてやはり目に見えて減少してきたということなんですが、これは何が要因なんでしょうか?
山梨大学医学部附属病院 荒神裕之医師。
はい大きく三つの複合要因が考えられます。
一つ目に免疫でして感染者が増加したことによって、一過性の集団的な免疫が形成されたり、
あるいは3回目接種が進んだことによって免疫が獲得されたということがあります。
二つ目には社会的な活動が影響してまして、行動制限のない夏があの過ぎて感染者が一時増加しましたが、
それが日常に戻るところで減ってきているということ。
三つ目には環境的要因で気温が低下したりすると換気が容易になったりするということが、
プラスに働いているかと思います。
‘@わたしはこのウイルスの特性だと思う。
日本の新型コロナ感染状況を省みれば、山の高低はあるが同じ繰り返しだ。
当初は国民にロックダウンに近い自粛を要請したので山は低く抑えられた。
そして気を緩めた時にウイルスが拡散され、また山が築かれた。
その繰り返しで7波は、何の対策もしなかったので、最も高い山になり、最も死者を出した。
インフルエンザと違って、ウイルスの耐性と変容の柔軟性の強さ。
だから、インフルエンザのように消えない。
第7波の特徴の一つに、子どもへの感染が目立つ。
子どもの感染者数の増加とともに、重症化するケースも多く報告されている。
大人に比べると、ワクチン接種をしている子どもは少なく、免疫を持っていない子どもが多いことも、
集団感染が発生する理由の一つだと述べる専門家もいるが、
その条件は今までと同じだ、
だったら、なぜ、7波だけ子供の感染が急激に増えたのか説明できない。
さいたま市は20日、新型コロナに感染した市内の10歳未満の女の子が死亡したと発表。
(合掌)