ロシアのプーチンが21日に出したばかりの「部分動員令」で、5日前に招集された兵士が、
早くもウクライナ軍に投降したという。
ウクライナ内務省のアントン・ゲラシチェンコ顧問は、27日にメッセージアプリ「テレグラム」に動画を投稿。
5日前に、ウクライナと国境を接するロシア西部のロストフから動員されたロシア兵とされる人物の動画で、
部分動員令によって招集された兵士がウクライナで投降した初めての例だとしている。
「(ウクライナ東部の)クプヤンシク近郊の森で、ウクライナ軍の第92旅団が、
凍えて怯え切った『動員兵』を捕らえた。
所属部隊から脱走し、ロシアに戻ろうとしたが道に迷った兵士だ」と説明。
ロシアの脱走兵とされる男は動画の中で、自分は部分動員令でロシア軍に徴兵されたと語った。
またウクライナとの戦闘ではロシア側に多くの犠牲者が出ていると述べ、
ロシア政府のプロパガンダに耳を傾けてはならない、ウクライナとの戦闘に参加してはならないと呼びかけた。
またこの脱走兵は、自分は戦場に派遣されて3日目にウクライナ軍に捕らえられたと述べ、
所属部隊の司令官には一度しか会っていないと語った。
ウクライナ軍参謀本部は先日、適切な訓練を受けていないロシア兵が戦場に派遣されている。
新たにウクライナに配備される兵士たちは、事前の訓練を受けていないと指摘。
ロシアのある動員兵が「自分が所属する部隊は訓練なしで前線に派遣されることになると言われた」と動画で証言。