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​「かっぱ寿司」社長ら逮捕へ。

回転ずしの「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイトの田辺公己社長(46)が、

競合他社の営業秘密を不正に入手したとして、警視庁生活経済課は30日にも、

不正競争防止法違反容疑で同社長と同社幹部、競合他社の元部下の計3人を逮捕し、

法人としての同社を書類送検する方針を固めた。



田辺社長は、同業の「はま寿司」の親会社ゼンショーホールディングスから、

2020年11月、カッパ・クリエイトに顧問として移籍、21年2月に社長に就任。

ゼンショー時代には14年から3年間、はま寿司の取締役も務めていた。

田辺社長はゼンショーに在籍していた20年10月ごろ、

はま寿司で管理されていた仕入れ価格などのデータを持ち出した疑い。

移籍前から、はま寿司のデータをUSBメモリーなどに移行して持ち出していたとみられる。

また、移籍後の20年11~12月、元同僚の女性から数回にわたり、

はま寿司全店舗の売り上げデータをメールで受け取っていた疑いも持たれている。

田辺社長は今年5月、情報を入手していたことを認める一方で、

「違法という認識はなく、営業秘密に当たるとも思わなかった。

そんなに活用できるものではない。参考程度のものだ」と話していた。



ゼンショーホールディングスの小川賢太郎社長は、

「売り上げや仕入れ値の情報は、チェーン店にとって競争対策や出店戦略の基礎となり、

重要な機密情報」と反論していた。

はま寿司は21年4月に不正競争防止法違反容疑で田辺社長を警視庁に告訴し、

警視庁は同6月、カッパ・クリエイト本社を家宅捜索していた。



2018年2月28日、大野健一社長が同日付で退任すると発表。

 
就任後11カ月という異例の速さでの退任劇。
 
カッパ・クリエイト入社以前に在籍していた水産会社でのコンプライアンス違反があったためとされている。
 
後任には、ステーキチェーンステーキ宮」などを運営する、
 
コロワイドグループのアトムで社長を務めていた小澤俊治氏が就任。



小澤氏は、飲食事業の再建手腕に定評があるとされていたが、コロナ禍の逆風にさらされた。
 
2期連続の赤字に沈み、小澤氏の首が飛んだ。
 
蔵人賢樹会長は外部から社長をスカウトする方針に変更。
 
の田邊氏をヘッドハンティングして社長に起用。
 
ところが、田邊体制はスタート直後に、告訴される事態となった。

一般的に外食産業の売り上げデータは、立地ごとの売り上げ状況や、売れ筋商品の情報、
 
客数や客単価が網羅されている。
 
出店戦略を立てる際やメニュー開発などに役立つ。
 
自社と「はま寿司」のデータを突き合わせれば、売れ筋の食材やキャンペーンの成果の違いも分かる。
 
また、地域の店舗の弱点なども把握でき、出退の大きな参考になる。



カッパ・クリエイトは田邊氏が社長を辞めれば5人目になる。
 
かつて回転寿司業界で最大手だった「かっぱ寿司」は現在、スシロー、くら寿司、はま寿司に次いで業界第4位。
 
4位と言えば聞こえはいいが雲泥の差。
 
カッパ・クリエイトは落ちるところを知らぬ展開となって行く様相だ。


これも、蔵人会長の黒のツケが回ってきたのかも知れない。