京都府立医大病院(京都市)で腎臓移植手術を担当する医師6人のうち5人が退職し、
今春以降、手術ができなくなっている。
同院は高度な医療を提供する特定機能病院で、腎臓移植手術数は府内トップ、国内でも上位に入る。
医師の大量退職により手術が止まるのは異例。
同院は、移植を待つ患者に他の病院を紹介する手続きを進めている。
同院では3月時点で25組が生体腎移植を希望し、一部は検査を終えて手術が決まっていた。
亡くなった人から提供される腎臓の移植手術(献腎移植)を待っている人も約200人いた。
同院の20年の腎臓移植手術件数は27件で、府内全体の約9割にあたる。
同院によると、移植外科は2018年に教授が定年退職した後、教授が不在だった。
2月に医師1人が「転職する」と言って辞めた後、3〜4月に3人が相次いで退職。
5月にはトップの准教授が退職し、医師が1人になった。
同院関係者によると、月内にも医師1人の採用が決まる見通しだが、年内の手術再開は難しいという。
同院は退職理由を明らかにしていないが、一部の医師は、
病院の移植手術に関する人員体制について不満を訴えていたという。
‘@どちらがどうか分からないが、一番の被害者は患者。
患者が置き去りにされるなど、あってはならない。
どうにかならなかったのか、ならないのか。