22日、北京の人民大会堂で、中国共産党大会の閉幕式に、
腕をつかまれて退席する胡錦濤前総書記の姿が。
(なにをするんだ、放しなさい)
北京の人民大会堂で22日に行われた中国共産党大会の閉幕式で、
習近平総書記(国家主席)の左隣に座っていた胡錦濤前総書記(79)が突然退席する一幕があった。
(なんで私の書類をとるんだ)
会場の係員に席を立つよう求められた胡氏は、当初離れたがらない様子だったが、
係員としばらくやりとりした後に離席。
胡氏の退席は党規約改正案などが採決される前で、2人の係員が伴い、
腕をつかまれた抱えられる状態で壇上を後にした。
(出て行ってください)
左隣に座っていた栗戦書・全国人民代表大会(全人代)常務委員長が退席を促すように胡氏の背中に手を回し、
胡氏は去り際に習総書記に短く話し掛け、李克強首相の左肩を軽くたたいた。
習総書記は胡氏の話掛けに軽くうなずいた。
(すみませんが退席願います)
理由はわかっていないが、きわめて異例の出来事で憶測を呼んでいる。
1週間にわたる党大会はほとんど非公開で行われていたが、
胡氏の退席は報道陣の取材が認められた直後のことだった。
(お前、私を蔑ろにするのか)
胡氏の退席に関する説明はなかった。
映像には、習氏の机にある書類を胡氏が取ろうとするのを習氏が押さえて防ぐ場面も映っていた。
(君と同じになったよ)
習近平総書記の国家主席3期目に反発したからとの憶測もある。