マスク氏440億ドルでツイッター買収完了。
米テスラのイーロン・マスクCEOによる米ツイッター社の買収が完了。
マスク氏の買収表明から会社側との対立を経て、決着買収金額は総額約440億ドル(約6・4兆円)とみられる。
マスク氏は26日、ツイッター社の本社を訪問した様子を動画で投稿。
マスク氏は28日にツイッター社の社員に説明する場を設けるという。
前CEOのアグラワル氏と前CFOのシーガル氏は解雇され本社を離れた。
また、法務・政策責任者のビジャヤ・ガッデ氏も解任されたと報じられている。
事情に詳しい関係者は、
「マスク氏は以前から、『ソーシャルメディア・プラットフォーム上の多数の偽アカウントについて、
自分とTwitterの投資家を誤解させている』として、彼らを非難していた」と話しており、
Twitterを掌握したマスク氏がかねてから確執があったTwitter幹部を追放したものとみられている。
アグラワル氏らの退任が報じられたのは、Twitterの買収が決まったイーロン・マスク氏が言論に一定の制限を加える考えを示した直後でした。
マスク氏は以前、言論の自由を掲げてTwitterの買収を提案していたが、
買収が大詰めにさしかかった10月27日のツイートでは「私がTwitterを取得した理由は、
暴力に訴えることなく、幅広い信念を健全な形で議論できる共通の『デジタル・タウン・スクエア』を持つことが、
文明の未来にとって重要だからです。
(購入しなければ裁判に負けるんだもん)
とはいえ、Twitterが何を言っても罰せられないような、自由奔放な地獄絵図になってはいけません。
私たちのプラットフォームは、この国の法律を順守した上で、すべての人を温かく迎え入れなければなりません」
と述べて、議論の健全性を保つためにある程度の制限を加えていく方針を示した。
The Wall Street Journalは27日に、
「コンテンツモデレーションをめぐるマスク氏の姿勢などについて広告業界が危惧している」と報じており、
マスク氏の発言にはこうした懸念を解消する狙いがあったとみられている。
また、マスク氏は以前「従業員の75%を解雇する」として換骨奪胎を宣言していたが、
本社を訪問した際に「75%を解雇するつもりはない」と前言を撤回していたことも報じられている。
マスク氏はまた、Twitterでの自己紹介欄の記載を「Chief Twit」に変更。
異才のマスク氏、Twitterの今後が楽しみだが、吉と出るか凶とでるか。