2022年10月31日 06時00分ダイヤモンドオンライン
「平気でウソをつく人」のたった1つの特徴。
「強く言った人」が強くなる
答えがない分野は、「答えを堂々と言い切る人」が強くなってしまいます。
いわゆる「禅問答」ですよね。
「この文章は、有名なコピーライターが書いたコピーです」
「この料理は、三つ星レストランのシェフが作りました」
と前もって聞かされたとしましょう。
すると、なんでもない文章でも素晴らしいコピーに見えたり、普通の料理でもおいしく感じたりするはずです。
映画や小説も、「あの有名監督の最新作!」「あの一流作家、渾身の一作!」と謳われると、
「面白い」と錯覚するでしょう。
あまりにひどいものを連発したら、徐々にバレていくと思うのですが、「70点」くらいの仕事だったら、
誰も責めることはしないんですよね。
そうやって「誰が言うか」によってウソが真実に変わってしまいます。
堂々と平気でウソをつくことによって、事実がねじまがってしまうんですよね。
特に、芸術のように「答えがない分野のもの」は、そういう仕組みで成り立っています。
自分では「素晴らしい」と思っているものであっても、誰かが認めてくれたり、
「これは素晴らしい!」と堂々と言い切ってくれる人が現れないと、世に広まっていかないんですよね。
そのジレンマを抱えて生きていかないといけないわけです。
これを聞いて絶望する人もいれば、希望を見出す人もいます。
なぜなら、あなたもこれから、「堂々と言い切る側の人」になればいいからです。
たとえば、「生きがい」を持つことは、簡単です。
「私の生きがいは○○です」と、勝手に言い始めればいいからです。
最初の頃は、「なにそれ?」と言われるかもしれません。たしかに、いきなりつきはじめた「ウソ」だからです。
でも、それでも「私の生きがいは○○です」と言い続けると、まわりの人も徐々に、
「あの人は○○の人だよね」と、浸透していきます。
そうやって生きがいは手に入れていきます。
最初の頃の「なにそれ?」に平気で耐えることさえできれば、あとはラクになっていくのです。
ということで、「生きがい」のようなどうでもいいことは、平気でウソをつくようにしてみるといいと思います。
どんなに小さくて些細なことでもいいし、後付けでも全然いい。
それを「生きがい」と言ってしまうと、それが真実に変わるので不思議です。
‘@ひろゆきしは、自身のウソ発言と炎上商売のロジックを明かした。
こういう所は正直でおもしろい。
彼の無機質感が前面に出ている。
生きがいはウソで作る。言い続けていればそれが周りに生きがいと認知される。
だが、実際の生きがいではない。それでいいのだ。
彼には生きがいなんていらないのだから。
そして、今のメディアに出演している人を端的に表現している。
ウソでも何でも「強く言った人」が強くなる。
答えがない分野は、「答えを堂々と言い切る人」が強くなる。
いわゆる「禅問答」だと本人が認めている。
そして、それを彼自身が体現している。
だから彼と会話をしている人は、怒りが爆発するか悶々とするかのどちらかとなる。
そして自身は自身の間違いや相手の罵詈雑言も平気で聞き流すことが出来るので、ラクに対応できる。
ある意味異常でなければメディアの政界では生きていけないということだ。
ひとつ面白いのは、先日私が発信したばかりの芸術論がわたしと同様の見解だった。
彼の場合、それを全てに当てはめようとするから無理がある。