国立天文台などが参加する国際プロジェクトで、
南米のチリに建設された世界屈指の性能を誇る電波望遠鏡のシステム「アルマ」が先月、サイバー攻撃を受け、
およそ1か月たった現在も観測できない状態が続いている。
「アルマ」は宇宙からの微弱な電波を捉えてさまざまな天体現象に迫ろうと欧米や日本などが協力して建設。
2011年から観測を始め、これまでもブラックホールに関する観測など重要な発見に貢献。
国立天文台の齋藤正雄副台長は「サイバー攻撃を受けたことは大変驚いています。
観測停止が長引けば世界中の研究に少なからず影響が出るおそれがあり、
観測再開に向けて日本も協力してまいります」と話した。
年内の観測再開を目指しているという。