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​ペルー議会、大統領を罷免。

ペルー議会は7日、ペドロ・カスティジョ大統領の罷免を求める弾劾決議案を採択。

カスティジョ大統領はこの直前に議会の解散を宣言していたが、議会はそれを無視し採決を断行。



カスティジョ大統領は失職し、ボルアルテ副大統領が職務を引き継ぎ、初の女性大統領となった。

カスティジョ大統領は罷免を免れるため、採決に先立ち、国会を「一時的に解散する」と宣言。

国家警察は憲法に反する命令を出したとして、大統領の身柄を拘束した。

カスティジョ大統領は議会を一時的に解散し、「特別緊急政府を設置する」と発表。

9か月以内に新しい憲法を起草するため早急に新たな議会を招集するとし、

それまでは「行政命令によって統治」を行うと説明していた。

また、同日より午後10時〜午前4時の外出禁止令を全国に発令すると宣言。



ディナ・ボルアルテ副大統領はツイッターへの投稿で、大統領の発表を「クーデター」と非難。

議会の投票では、130議員のうち101人がカスティジョ氏の弾劾に賛成した。

元教員のカスティジョ大統領は、昨年の大統領選でケイコ・フジモリ氏に対し勝利を収め同年7月に就任したが、

度重なる内閣改造や複数の汚職捜査、反政府デモといった波乱が続き、今回の弾劾投票は3度目。

ペルーでは政党間の対立で政情不安が続いている。

大統領は2018年3月にクチンスキ氏が汚職で罷免直前に辞任後、ボルアルテ氏で5人目。

21年7月に発足したカスティジョ政権でも、国会の過半数を占める中道・右派の野党勢力の圧力で首相が4人交代した。