自民党の薗浦(そのうら)健太郎衆院議員(50)=千葉5区、当選5回=の事務所が、
政治資金パーティーの収入を計4000万円ほど少なく記載していた問題。
政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査している東京地検特捜部が、
近く薗浦議員を任意で事情聴取する方針、
公設第1秘書が薗浦氏にメールで過少記載を報告していた可能性があるという。
関係者によると、実際には収支報告書から除外されたパーティー収入が計約4000万円あるほか、
支出でも多額の不記載がある疑いがあるという。
公設第1秘書は特捜部の任意聴取に過少記載を認め、
「薗浦氏にもパーティーの度に除外額を報告していた」と供述したことが判明。
薗浦議員は11月30日の記者団の取材に、「ずさんな処理」があったと謝罪。
「僕自身のチェックが不十分で、私にも責任がある」と述べた。
一方、過少記載について秘書から事前に報告を受けたり、秘書に指示したりしたことは「ない」と関与を否定。
薗浦議員は読売新聞記者、麻生太郎・現自民党副総裁の秘書を経て、05年の衆院選で初当選。
麻生議員の側近で、安倍内閣で外務副大臣や首相補佐官を歴任。
現在は衆院法務委員会の筆頭理事を務めている。