イタリア・ミラノの保健当局は28日、中国からの航空便2便の乗客のほぼ半数が新型コロナ検査で陽性だったと明らかにした。
これを受けてイタリア政府は中国から到着する航空便について、全乗客の検査を義務付けることを命じた。
イタリア保健省は、この検査結果のゲノム解析を行っていると発表。
そこで新たな変異株が検出されれば、中国からの渡航に厳格な制限を課す可能性があるという。
ミラノ到着便の陽性者のほとんどは無症状だという。
ただ地元メディアは、中国からの新たな変異株出現を巡る懸念が保健当局の間で高まっていると伝えた。
イタリアは2020年初期に欧州で最初に新型コロナ感染が深刻化した。
同国のスキッラーチ保健相は28日遅く、「欧州連合(EU)保健衛生委員に書簡を送り、われわれの決定を説明し、
検査に関するEU各国の合意を目指すよう要請した」ことを明らかにした。