政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

​効果のないイベルメクチンを個人輸入する人たち。

医師の大脇幸志郎さんは「『イベルメクチンはコロナに効かない』は世界の常識だが、

個人輸入してまで手に入れる人もいると警告を鳴らす。

イベルメクチンはたびかさなる試験で検証され、コロナには効かないことが世界の常識になっています。



たとえば世界保健機関(WHO)はコロナにイベルメクチンを使わないことを推奨しています。

2022年8月の論文に至っては、イベルメクチンとともにメトホルミン(糖尿病治療薬)とフルボキサミン抗うつ薬)という、

とうていコロナに効くとは思えないクスリを試して「どれも効かなかった」と結論しています。

北里大学がみずから行った試験でもイベルメクチンは無効だったことが報告されています。

イベルメクチンを個人輸入する人は、なぜか他人に自慢したがるようです。

イベルメクチンの通販サイトに書かれた「口コミ」を読むと、なぜ自慢したがるのか、なんとなく想像がつきます。

「内緒で即座に服用……先生は不思議がってました」

「日本国民もいい加減に思考能力を働かせ目覚めなければ滅亡の道を辿る」

「ワク●ン3回接種した方はほぼ陽性で休み、繰り返しコロナ感染し陽性という状況下でしたが

(イベルメクチンを飲んでいる)自分はかかりませんでした……。」



まるで、他人はバカなので気付かないが、自分だけは裏情報を駆使して健康でいられる、と言っているかのようです。

イベルメクチンの個人輸入は、いわば強欲の結果です。

普通の日本国民はコロナで苦しんでいても、イベルメクチンの効果を知っている自分だけは助かる、と思っているのです。

また、普通の日本国民はおろか、医師や規制機関もみんな間違っていて、自分だけが正しいと考えるのは、

ある種の過信、思い上がりです。

少なくとも書き込みを見る限り、「人より優位に立ちたい」 「知識を誇りたい」 「自分こそがスタンダードだと思いたい」といった欲望が、

人々をイベルメクチンの個人輸入に導いているように思えるのです。

イベルメクチンはコロナには効かないので、個人輸入してもなんの得にもなりません。明らかに損です。