レアアース(希土類)の鉱床がスウェーデンで見つかったと、同国が12日発表。
スウェーデンの最北部でレアアース100万トン以上が発見されたと伝えられ、ヨーロッパ最大とされる
ヨーロッパでは現在、レアアースは採掘されていない。
EUで2021年に使われたレアアースのうち、98%近くは中国から輸入されたものだった。
スウェーデンのエバ・ブッシュ・エネルギー相は12日の記者会見で、
今回の発見を、EUの中国への依存度を下げるものだと称賛。
「電化、EUの自給自足、ロシアや中国からの独立は、この鉱床から始まる」と強調。
だが、レアアースの採掘は困難で、環境を破壊する恐れもある。
スウェーデン国営の鉱業会社LKABのヤン・モストロム最高経営責任者(CEO)は、
新たに発見された鉱物が市場に出回るのは10~15年後かもしれないと述べた。
モストロムCEOは「ヨーロッパでこの種の鉱物の採掘を増やす」ため、当局に許認可を早めるよう求めた。