ロ軍、迎撃が難しい空対艦ミサイル「数百発」保有か。
ウクライナ空軍の報道官は16日の記者会見で、
ロシア軍が東部ドニプロペトロウシク州の州都ドニプロの集合住宅への攻撃に使用した、
超音速の空対艦ミサイル「Kh22」を「数百発」保有しているとの見方を示した。
現在のウクライナの迎撃ミサイルでは迎撃が難しく、今後被害が拡大する恐れがある。
ウクライナ非常事態庁は17日、ドニプロの集合住宅での捜索活動を完了したと発表。
子供5人を含む44人が死亡し、79人が負傷、20人が行方不明のままという。
ウクライナ検察当局は16日、ミサイル攻撃に関与したロ軍関係者を割り出したことを明らかにした。
Kh22はソ連が開発、ウクライナ空軍などによると、以前はウクライナも持っていたが、
債務返済の一部などとして300発超をロシアに引き渡したという。
米軍が供与を表明した地対空ミサイルシステム「パトリオット」など大型の防空システムでしか迎撃できないという。
キーウ市長は16日、ロ軍の攻撃で市内のエネルギー供給が「30%不足している」との認識を示し、
「エネルギー網の崩壊がいつ起きてもおかしくない」と述べた。
‘@近距離のロケット砲は枯渇気味だが、長距離ミサイルはまだある。
ウクライナの集合住宅など大きな建物が狙われる。
ロシア軍はソ連時代から兵士の命を粗末に扱ってきた。
それはウクライナの戦場でもまったく変わっていない。