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「創価学会を脱会したことを10年間言えなかった」

長井秀和が語る、被害者たちが宗教から逃れられない理由。

集英社オンライン /

創価学会の宗教2世であり、現在、東京・西東京市で地方議員として政治活動を行っている長井秀和氏。

「両親が4000万円以上、寄付をしていた」「自身も強引な勧誘活動を行っていた」と告白。

「10年間、脱会を公表できなかった理由」や「創価学会の現状」「地方議員としての宗教二世救済」などを、

笑下村塾のたかまつななが聞いた。

脱会については、実は最近明かしたんです。10年前に脱会しているんですけど、脱会したということを公表していなくて。

脱会した理由の一つは、政治活動をしていく上で、非常に誤解されやすいんです。

無所属でやっているのに、「長井さんは創価の学校を出ているから、公明党から出るんですよね」とか、

創価学会の人からバックアップしてもらえるんですよね」みたいな。

違うんだと。私は、何らかの組織とかのお金を使って選挙をやるような、

そういう政治のやり方に一石を投じたいという思いもあります。

だから、しっかり脱会して、創価学会信者ではないんだということを公に示したかったんです。



ーー脱会を10年言わなかったのはなぜですか?

親兄弟たちに対して非常にいろいろハレーションが起きるので。今も起きていますけど。

創価学会では、学会員に何か間違いがあったとか、信仰を途中でやめてしまったということは、

地獄に落ちるかのような、宗教的には非常に悪いことなんですよ。

だからその親とか兄弟も、宗教的に大きな罰をもらっちゃうんです。

そうすると私一人だけの問題でなくて、親兄弟も全部巻き込むことになっちゃうので、脱会は非常に難しいんです。

だから皆さん、脱会はせずに活動を控える「非活」という道を選ぶんです。

創価学会の現代的役割は、もうあまりないんじゃないかと考えています。

創価学会は互助、助け合いネットワークの組織なので、平成の前半ぐらいまではそういう部分で、

都会に出てきて身寄りのない、友達がいない人たちにとって大きな互助組織になっていたんですけど。

私は今、西東京で1年以上政治活動をして、

地域貢献活動もしているんですけど、公明党の方々が出てくるのは見たことがないんですよ。

平成の前半ぐらいまでの活動量に比べたら今は少ない気はしますけどね。あくまで肌感覚の話ですが。

創価学会などの信者も言ってますけど、宗教団体が政治活動することは何の問題もないというのが、

現行の政教一致政教分離に関する考え方なんですよね。

ただ、見落としちゃいけないのは、創価学会員は公明党員でもあるわけで、

そのふたつはリーダーも顔ぶれも、情報の伝達方式も同じ部分が非常に多いわけです。



組織は一応、違います。ただ学会の会合の中では、


選挙になったときに(創価学会の)地区部長とか支部長とかが、選挙中は(公明党の)地区部長、支部長として動いているわけですから。

私から見れば、宗教団体が政治活動をしているということなんですよ。

そういう意味で私は、政教分離に抵触すると見ているんです。

あとは、自分の政策にも入れているんですけど、選挙期間中の宗教団体による選挙活動は禁止にすべきだと思います。

政治活動はいいと思うんですけど、選挙というのは完全に特定の方の集票とか投票を促すことになるので。

そもそも創価学会に入ったときに、選挙活動をやるなんて言われていないですから。

オフィシャルでは強要していないと言いますけれども、実際はしていますね。

例えば、学会員だったら、選挙が近くなったら「公明党に入れましょう」と学会員の人たちが家に来たり、電話してきたりします。

それで公明党じゃないところに入れるとなったときには、除名とか除籍される人もいらっしゃいますから。

宗教団体とか政治団体とか、旧統一教会もそうなんだけど、

ホームページとかで書かれているオフィシャルのことがそのまま履行されていれば何の問題もないんですよ。

でも、裏で掲げているような活動が非常に反社会的だったり、非民主的だったり。

また、商法としてもおかしいことをしているから問題になっているわけじゃないですか。

そうしたことは創価学会に関しても正直あります。表向きの話と現場での話は圧倒的に違う。

同調圧力もあるし、学会のコミュニティの中で、(公明党ではない)他の政党に投票したって言ったら、

コミュニティにいられなくなりますよ。

急に「あの人は女ばっかり作っていてね、お金を借りていてね」って周りに言いふらされる。

面白いことに、急に悪者にされてしまうんですよ。これ本当に間違いないですから。



‘@わたしも以前学会の女性と付き合っていたことがあるが、彼女は選挙前にわたしの友人や知り合いに、

勝手に公明党への投票のお願いの電話をしていた。

後日、友人から、「リサさんから電話来たよ」と言うので「なに?」と聞いたら、「公明党へ投票のお願い」

その頃は大勢の仲間とバーベキューや旅行などをして楽しんでいたので、その間に連絡先を聞いたのだろう。

わたしは全然知らなかった。

わたしは彼女に「別にお願いするにはいいけれど、その前に一言私に言うべきだ」と言った。

彼女が学会員だと知ったのは突き合い始めた後だったが、

学会の人だと分かっていて付き合っていたのだから、それくらいのことは認めるつもりだった。


ただ、彼女が学会員と知らない人も多数いたので、電話を貰った相手もびっくりしていたようだ。

中には、「あなたも創価学会なの」と聞く人も数人いて「私は違う」と言うと「良かった」とそれぞれが言った。

そのことは彼女には伝えなかった。