ロシア、中国、南アフリカの3カ国は17日、南ア沖のインド洋で海上合同軍事演習を開始。
ロシアから極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を装備したフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」が参加。
タス通信によると、27日までの演習期間中、同ミサイルの発射実験が予定されている。
ツィルコンの多国間演習の場での発射は初めてという。
ウクライナのゼレンスキー政権への軍事支援を強化する西側諸国をけん制する狙いだ。
一方、米欧諸国は、ウクライナ侵略でロシア非難を控えてきた南アが今回の演習を主催し、
一段とロシア寄りの姿勢を強めたことに不信感を募らせている。
南アの与党・アフリカ民族会議(ANC)は、社会主義を信奉する左派を中心に反欧米思想が強い。
少数派白人が多数派黒人を差別したアパルトヘイトの撤廃運動で、旧ソ連から軍事支援を受けた経緯があり、
現在もロシアに親近感を持つ幹部が多い。
中露とともに構成する新興5か国(BRICS)の枠組みを米欧への対抗軸にすべきだとの主張もある。
南アのシリル・ラマポーザ大統領は昨年10月の中国共産党大会に、
「ANCと中国共産党との兄弟関係の土台には共通の価値観がある」との祝電を送り、
中国とイデオロギー面での親和性を強調。
‘@西側とBRICSの対立が益々激化する。世界は2分されていく。
第3次世界大戦への道を辿るのか。