大阪市立自然史博物館は市の担当部局に対し、次のような意見を伝えていた。
「貴重な骨格標本を全て譲り受けたい」。
実際、以前に実績がある。2021年7月、大阪湾で全長10メートル超のクジラの死骸が見つかったときには、
堺市にある大阪府所有の土地にいったん埋め、後に掘り起こして骨格標本にした。
だが、大阪港湾局は海洋投棄にする方針を決めた。自然史博物館が異を唱えることはなかったが、
後日、ホームページに館長名義で載せたコメントには無念さがにじんでいた。
「大阪湾、そして太平洋の現在を知ることができる重要な標本になることを期待して、取得を希望していました」
松井市長は海に沈める方針を表明した際、標本化のため引き取るという申し出は「なかった」と記者団にウソの説明をした。
実際には市立の自然史博物館が意思表示をしていた。
後日、記者団から改めてその真偽を問われた松井市長は、
「担当部局に希望はあったと聞いている」とウソをあっさり認め、
「腐敗が進むと爆発するんで、そうなるとデメリットが大きすぎる。スピード感を持って処理しなければならないと判断した」と弁明。
松井市長は平気でウソを付くことが改めて露呈した。
‘@大阪は異端が受ける面白い街だ。