出荷自粛へ。
福島県漁連は7日、同日朝にいわき市内で水揚げしたスズキから、
1キロあたり85・5ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表。
独自に実施している抽出検査で判明。
国の基準は同100ベクレルだが、県漁連の自主基準の同50ベクレルを超えたため、
県漁連はこの日県内で揚がったスズキをすべて回収し、安全性が確認されるまで出荷を自粛する。
県漁連が本格操業に向けた移行期に入った2021年4月以降、出荷の自粛は初めて。
日本政府は2021年4月に、処理水の海洋放出方針を決定。
漁業関係者はこれに反対し続けてきた。
地域経済協力機構「太平洋諸島フォーラム」は、日本政府の対応に透明性が欠けていると批判。
同フォーラムのヘンリー・プナ事務総長はニュースサイト「Stuff」に対して、
「沿岸に暮らす太平洋の人間にとって、海は今なお生活に欠かせない生計を立てる手段だ」と指摘。
「2021年の高官級協議で合意した内容を尊重すると日本政府の代表たちは約束したのに、
日本はそれに違約している」と批判。
「放出前に、第三者による科学的な証拠、検証可能な科学的証拠すべてに我々がアクセスできるようにすると合意した。
残念ながら、日本は協力していない」と、プナ総長は述べた。
‘@一度崩壊した原発の傷跡は深い。