バイデン米大統領が20日にウクライナの首都キーウを訪問。
街には空襲警報が鳴り響き、物々しい雰囲気に包まれた。
大統領府での会談後、ゼレンスキー大統領と共に訪れた中心部の聖ミハイル黄金ドーム修道院。
「要人訪問」とのうわさが流れ、誰が来るのか明かされない中、各国の報道関係者が多数待ち構えた。
それに合わせるかのように空襲警報が発令された。
隣国ベラルーシで2空港からロシア戦闘機が飛び立ったための措置だという。被害は報告されていない。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は20日のオンライン記者会見で、
バイデン大統領のキーウ訪問について「出発数時間前にロシア側に通知していた」と明らかにした。
訪問計画について過去数カ月間、ホワイトハウスと情報当局、国防当局が検討を重ね、17日に最終決定した。
同行者は米大統領の外国訪問としては異例の小規模だった。
サリバン補佐官は「米軍が主要なインフラを管理していない状況下で、
米大統領が(紛争中の)国家の首都を訪れるのは、近代でも前例のない歴史的な訪問だ」と強調。
また「バイデン大統領は今回の訪問に興奮していた。ゼレンスキー大統領の隣で話すことが重要だと感じていたように思う」と述べた。
バイデン大統領は元々、20日夕方にワシントンを出発し、21日朝にポーランドの首都ワルシャワに到着する予定だった。
しかし、米ニューヨーク・タイムズによると、実際には18日夜に妻のジル夫人とレストランで食事を終えた後、
ワシントンを出発。さらに、ポーランドとの国境から列車で数時間かけて、ウクライナの首都キーウに到着したという。
ネットメディア「インサイダー・ニュース」は、航空機の飛行状況を記録するウェブサイト「フライトレーダー24」のデータを引用し、
「3機の米空軍の偵察機が、(ポーランドと)ウクライナの国境を旋回している」とツイッターに投稿。
何かありそうな予感を匂わせていた。
ゼレンスキー大統領にとっては心強い訪問となった。
‘@秘密裏にではなく、ロシアには訪問を知らせていた。
バイデンがウクライナに行くから攻撃するなよと。
微妙な駆け引きだ。
その狭間でウクライナは破壊されている。