フィリピン沿岸警備隊は、南シナ海の南沙諸島周辺の排他的経済水域(EEZ)内で、
少なくとも30隻の中国船が停泊していることを確認したと、22日に明らかにした。
この海域では今月、フィリピンの巡視船が中国公船からレーザー照射を受けたとされる問題が起きたばかり。
沿岸警備隊によると、同隊の小型機が21日、EEZ内のサビナ礁付近で海洋状況把握のための定期飛行を行った。
その際、付近に停泊していた中国海警局の船から、英語と中国語の不明瞭な無線を受けた。
フィリピン側は直ちにこの海域から退去するよう警告。
また、西に約60キロの位置にあるアユンギン礁に近づいた際にも、中国船から不明瞭な無線を受信。
フィリピン側は再び退去を指示。
ここにはフィリピン海兵隊の分隊が駐留する「座礁船」シエラマドレ号があるが、
中国船はそこから1カイリ(約1・8キロ)以内の距離にあったという。
フィリピン側は再び反発を強めている。
‘@中国の威嚇も活発化している。
米軍がフィリピン国内で使用できる基地を新たに4か所増やすことで合意したことへの牽制だ。