土岐市にある核融合科学研究所は9日、放射線が出ない核融合反応が世界で初めて実証されたと発表。
クリーンな核融合炉の実現に向けた第一歩として研究成果をアピール。
今回の研究成果は、科学雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に2023年2月に掲載された。
核融合科学研究所は、アメリカの「TAE Technologies社」との共同研究で、
核融合の燃料に軽水素とホウ素11を使うことで、放射線である中性子が発生しない核融合反応を世界で初めて実証したという。
これまでは、研究所内の大型ヘリカル装置で水素ガスより重い重水素を使った研究を行ってきたが、微量の放射線が発生していた。
今回の研究では高エネルギーのビームを使って軽水素を時速1500万キロを超える速さでホウ素11に衝突させ、核融合反応を確認したという。
核融合科学研究所では、よりクリーンな核融合炉を実現できる可能性があるとして、さらに研究を続けるとしている。
‘@早く実用化されれば、少しは世界に平和が訪れるのか。