LGBTを理由に日本に逃れたウガンダ人女性を難民と認めた全国初の司法判断が下された。
アフリカ東部の国・ウガンダ出身の30代女性は母国には帰れないと話す。
「LGBTだからです。私の国ではレズビアンは許されていません。帰国するのにとても恐怖を感じています」
訴えによると、ウガンダでは今も同性者同士の性交渉に対して終身刑が科されるほか、
反同性愛法の審議が続いているという。
この女性もLGBTであることを理由に警察に逮捕され、約3か月にわたって拷問などを受けたという。
「警察は『レズビアン、レズビアン』と叫びながら私を棒で叩いてきました」
釈放後、女性が逃れてきたのが日本。2020年2月、女性は関西空港に到着した後、
難民申請をしたもののLGBTであることを理由に2度にわたって退けられた。
去年10月、法廷に立った女性は自らの思いを直接裁判官に訴えた。
「ウガンダではレズビアンが自由に生きることはできません」
一方、入管側は「LGBTの人がウガンダの法律に基づいて有罪判決を受けたケースはないとされ、
女性の体の傷も警察の行為によるものか判然としない」として訴えを退けるよう求めた。
3月15日大阪地裁は「ウガンダに帰国すればレズビアンであることを理由に警察に逮捕・勾留されて暴行を受ける十分に理由のある恐怖を有する」として、
入管側に対して女性を難民と認めるよう命じる判決を示した。
ウガンダ出身の女性は、「日本政府にありがとうと言いたい。私が日本に住むことを受け入れてくださって」と感謝した。
入管側は「判決の内容を精査し適切に対応したい」としている。
‘@認められてよかった。岸田政権の良いところだ。
前までの政権だったら、絶対に認めない。
2013年12月20日にウガンダで反同性愛法が可決されて以来、(LGBTIの人びとから人権侵害の報告が次々と寄せられている。
この条項により、LGBTIの借家人を強制退去させることが、正当化できるようになった。
カンパラを拠点に活動するグループ「セクシュアル・マイノリティズ・ウガンダ(SMUG)」は、
「国、特に立法機関や行政機関は総力を挙げて、LGBTIの人びとを摘発し暴露、蔑み、抑圧している」と報告。