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​人工ダイヤで半導体回路を開発。

佐賀大の嘉数誠教授(半導体工学)は17日、人工ダイヤモンドを素材に使い、

電力を制御するパワー半導体である「ダイヤモンド半導体」の回路を世界で初めて開発したと発表。



通電のオンオフが高速ででき、長時間連続で動かしても劣化しなかった。

実用化を目指して企業との共同研究を検討する。

ダイヤモンド半導体は他の研究機関から「長時間動かすと劣化が激しく、実用化は容易ではない」とする論文が出ていた。

昨年12月、嘉数教授が米マサチューセッツ工科大(MIT)を訪ねた際、同様の趣旨で研究を断念したと告げられたという。

今回の成果はこうした指摘に応える内容で、嘉数教授は、

「ダイヤモンドと金属の相性の悪さを乗り越える技術など、佐賀大オリジナルの技術の積み重ねで開発できた」と説明。

「メーカーはこうした電子回路で動かし、試験する。実用化に向けた研究開発のスピードを速められる」と社会的意義を語った。



現在、主流のシリコンや次世代の窒化ガリウムを使用したパワー半導体に比べ、

ダイヤ半導体は放熱性や電圧に対する耐性が高い。

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030年代の導入が見込まれる第6世代(6G)移動通信システムや電気自動車などに最適とみられている。

国電気電子学会の学術論文誌にオンライン上で論文が掲載された。