『ゴルゴ13』は永遠。
漫画家さいとう・たかを氏が、すい臓がんのため24日午前10時42分に亡くなっていた。84歳。
代表作「ゴルゴ13」は、国籍不明のスナイパー「ゴルゴ13」ことデューク・東郷の活躍を描く劇画作品で、
68年11月29日発売の「ビッグコミック」(小学館)新年号から連載を開始、今年で53年目を迎える。
制作過程を分業制にし、これまで延べ50人以上の脚本家がシナリオに協力。
その時々の“今”を切り取ったリアリティーを追求した作品作りに取り組んでいる。
現在も「ビッグコミック」にて連載中で、ストーリーは600話超、
「ゴルゴ13」シリーズの累積発行部数は3億部を超えている。
6月5日には単行本の201巻がリイド社から発売され、
「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」のカテゴリーで、ギネス世界記録に認定された。
さいとう氏はギネス世界記録認定の際、コメントを発表し、
「これからも、続けられる限り、体力が持つ限り描き続けたいです。
『ゴルゴ13』は私の作品であると同時に、読者のものでもありますからね。
いつも待ってくれている読者のために、一話一話ひとつずつやっていきたいと思います」
(コメントは原文のまま)と、この先の創作への意欲を、強く訴えていた矢先の死だった。
本人の遺志を継ぎ連載は継続するという。
(合掌)