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「荒川湾岸橋」老朽化深刻376か所。

「東京タワーの3倍以上の構造物」で話題になった。


首都高速道路は2022年5月20日(金)、老朽化が進行している「荒川湾岸橋」の損傷状況を報道陣へ公開。

首都高は開通から半世紀以上を経て老朽化が進行し、各所で大規模な修繕や「作り替え」が行われている。

荒川湾岸橋は湾岸線の新木場~葛西JCT間にあり、長さ840mで荒川の河口をまたぐ。



荒川湾岸橋の開通は1978(昭和53)年。1975(昭和50)年の橋桁架設からすでに47年が経過。

H型の鋼材が、タテ・ヨコ・ナナメあらゆる方向に組まれているが、ところどころ、塗装の剥がれが目立つ。

なかには、トラス部材どうしをつなぐガセットプレートと呼ばれる板が腐食し、剥がれてしまった箇所も。

この橋は潮風の影響を受けるうえ、水が溜まりやすい箇所で鋼材が膨張し、

さらには破断に至るといった事象が発生しているという。

鋼材をつなぐボルトも錆びたものがかなり多く、腐食が進み、抜け落ちている箇所もある。

1本でもボルトが欠損すれば、他のボルトに大きな負荷がかかるという。

この区間は1日16万台が通行する首都高でも指折りの重交通区間

荒川湾岸橋は、こうした亀裂や破断といった深刻な損傷が376か所見つかっている。



もちろんこうした箇所は、日常的な点検で補修されるが、塗装の剥がれも含め、近年目立って増えている。

部材が多いため、損傷が一気に増えてくると、手に負えなくなる側面がある。

一方で河川上のため、点検補修でもアクセスが困難。足場設置なども大規模になるという。