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​命を縮める「日本の寒すぎる家」

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家の中の温度差に起因するヒートショックで、我が国で約19,000人/年もの方が入浴中に亡くなっている。



2021年の交通事故死者数は2,636人だから、交通事故死者数のなんと約7.2倍にも上る。

そしてさらに、この2~3倍にも上る方々が、ヒートショックで倒れて命を取り留めても、

後遺症で半身不随や車椅子の生活を余儀なくされているとも言われている。

得られつつある知見では、「居住者の血圧は、部屋間の温度差が大きく、床近傍の室温が低い住宅で有意に高い」と報告されている。



高血圧予防の観点から、局所暖房(居間のみを暖める暖房)は好ましくなく、住宅全体を適切に暖房する必要性が示唆されている。

たとえば、居間と寝室の室温を両方とも18℃に保つ場合に比べて、居間が18℃、寝室が10℃の場合では、

起床時の最高血圧がさらに2mmHg高いという。

「室温が低い家では、コレステロール値が基準範囲を超える人、心電図の異常所見がある人が有意に多い」という。



「就寝前の室温が低い住宅ほど、過活動膀胱症状を有する人が有意に多い」

尿意切迫感、頻尿、夜間頻尿。

過活動膀胱によって、睡眠質の低下や、夜間に寒く、暗い中でのトイレに行く途中で転倒、

循環器系疾患の発生確率が高くなるとされている。

床近傍の室温が低い住宅では、様々な疾病・症状を有する人が有意に多い」

高齢者の住宅内での転倒・転落事故と家の寒さとの間には密接な関係があるように思われる。