紀州のドン・ファン怪死、「覚醒剤どう飲ませたか」？

和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた、

会社経営者野崎幸助氏（当時７７歳）が急性覚醒剤中毒で殺害されたとされる事件で、

殺人などの容疑で逮捕された元妻の須藤早貴容疑者（２５）が県警の調べに容疑を否認。

元妻の逮捕から５日で１週間。直接証拠がない中、県警がどうやって殺意を立証するのか。

捜査の大きなポイントの一つが、覚醒剤を飲ませた方法の特定だ。

事件は２０１８年５月２４日に発生。死亡推定時刻は午後９時頃で、

県警が依頼した薬物の専門家は「死亡する３時間前に覚醒剤を飲んだとして矛盾はない」と判断した。

野崎さん方には家政婦も住んでいたが、午後４～８時頃に外出しており、

摂取が推定される時間には夫婦２人きりだった。



野崎氏に覚醒剤を常用していた形跡はなく、

県警は「須藤容疑者以外に覚醒剤を飲ませることはできなかった」とするが、

摂取方法は明らかになっていない。

佐藤喜宣・杏林大名誉教授（法医学）によると、覚醒剤を食事や飲料に混ぜて、

直接口に含ませた場合、強烈な苦みでのみ込むのは困難といい、

「カプセルなどを使った可能性はある。サプリメントと言って渡せば、警戒心は薄れる」と指摘する。

事件前、自宅に寄りつかないことなどを理由に野崎さんから離婚を迫られており、

県警は事件解明の鍵になるとみて、捜査を進めている。

‘＠当初から指摘されているが、専門家の間でも見解に多少の違いがある覚せい剤。

ビールに混入して飲めば苦みでわからないという人と、

覚せい剤は苦みが強いので、いつも飲んでいる物だと分かるという人。

この日、元家政婦は午後4～7時半ごろまで外出していた。

55歳年下の妻をめとった野崎さんのために、毎日夕方に、

夫婦2人きりの時間「ラブラブタイム」をつくるようにしていた。

当日、元家政婦の外出中に夫妻は1階で2人きりで食事。食べたものは鍋だった。

この時に何らかの形で覚醒剤が野崎さんの口から入ったと捜査関係者はみている。

元家政婦が帰ると、野崎さんは2階にいて、元家政婦は須藤容疑者と1階でテレビを見ていた。



元家政婦の証言によると、

「（２階から）ドンドンという音がしたから。

『そろそろ上（２階に）に行かないと社長怒っているんじゃないの？』と（須藤容疑者に）言って、

（須藤容疑者が２階に）行ったら、奥さん（須藤容疑者）が、『大変大変』となって。

午後１０時前後だと思います。

（野崎さんは）椅子に座っていました。上は着ていましたけど下は見えていた」

と証言している。

ちなみに和歌山県警が発表した死亡推定時刻は午後９時ごろだ。

解剖の結果、野崎さんの胃の内容物から致死量を超す覚醒剤成分が検出された。

元家政婦と須藤容疑者がいた間に死亡したので、元家政婦も疑われた。

野崎氏は須藤容疑者が家に寄り付かないので離婚を考えていたという。

離婚を切り出されての犯行か。

しかし、そういう人間が、サプリを差し出して普通に飲むだろうか。

また、「ラブラブタイム」に殺害したら、須藤容疑者が疑われるのは一目瞭然で、

そんな分かりやすいことをするだろうか。

野崎氏は2回脳梗塞を患ったそうで、晩年はオムツ状態。

性的関係はほとんどなかったのではないか。

それとＥＤ薬を使用していた可能性もある。

もう少し待てば財産は妻のものとなった。

たとえ遺言があっても法定相続分は分与される。