タバコのポイ捨てで水槽の魚死滅。
京都花園教会が運営する水族館の投稿が、ネット上で波紋を呼んでいる。
京都花園水族館は子どもたちが無料で観覧できる水族館として、2012年に展示を始め、主に土日限定で開放している。
寄付のみで運営してきた水族館長を務める篠澤俊一郎牧師。
京都花園水族館の野外水槽(縦70センチ、横140センチ、深さ30センチ)ではコイや金魚、フナ約60匹を飼っていた。
篠澤牧師が稚魚から育てたり、飼育放棄され引き取った魚たちでした。
京都のうだるような夏や凍えるような冬を乗り越えた魚たちは「温度管理できない水槽で生きてきたので、そう簡単には死なない」という丈夫な個体ばかりだった。
異変が起きたのは1~2週間前、温度変化に強いコイが立て続けに死んだ。
篠澤牧師は水槽の水を入れ替えるなど水質改善に取り組んだが、亡くなる魚は増える一方、
野外水槽の反対側を調べると、水底からタバコの吸い殻が出てきた。
ニコチンは水溶性で毒性が強い。
「11年やってきて初めてことです」と篠澤牧師は声を落とした。
篠澤牧師はTwitterで吸い殻を捨てた人に向けて、「貴方にとってはただの魚かも知れませんが、貴方が考えている以上のバックグラウンドがあるんですよ」と語りかけた。
水槽はすべて撤去される。
「野外水槽は子どもたちの通学路に面していて、生き物との接点になっていました。こんなかたちで野外展示が終了してしまうことは、子どもたちに対して申し訳ないですし、残念です」
‘@遺産の落書きなどもそうだが、平気で他のものを傷付ける人間がいる。
こういった理不尽な行為で日常が破壊される。
処罰を徹底すべきだ。
先日、イタリア・ローマの史跡コロッセオに、観光客とみられるカップルが落書きする動画が拡散。
落書きをしている男性に対し、撮影者とみられる人が「正気なのか?」と問う様子も映っている。
イタリアのANSA通信によると、男性が鍵で「Ivan+Haley 23」と彫ったと報じている。
男性の身元はまだわかっていないとし、1万5000ユーロ(約240万円)の罰金と最長5年の懲役の可能性があるという。
ジェンナーロ・サンジウリアーノ文化大臣は、自身のTwitterで「犯人が特定され、法律に従って処罰されることを願う」とコメント。