パスワードを使わないパスワードレス認証であるパスキーを推進するFIDO Allianceは会見を開いた。
FIDOAllianceエグゼクティブディレクター兼最高マーケティング責任者のアンドリュー・シキア氏は、
「2023年がパスキーの年と言っても過言ではない」と話す。
国内でも利用が拡大しており、新たにメルカリがボードメンバーに加盟し、住信SBIネット銀行がアライアンスに加盟。
特にGoogleがデフォルトでパスキーになるなど、パスキー対応アカウントが拡大。ざっくりとした試算としながらも、世界で70億のアカウントが既にパスキー利用が可能になっているとした。
Google、Apple、Microsoft、Yahoo! JAPAN、Amazon、ドコモ、KDDIなどが対応しているため、日本人の多くもすでにパスキーが利用できる環境にあるだろう。
パスキーを使うことで、例えばGoogleはログイン成功率が4倍になり、ログイン時間が半減したという。
メルカリでは、ログイン時間において今までのSMSによる2段階認証の24.9秒に比べて、パスキーは4.4秒で20秒の短縮を実現。
企業内の利用に対する調査では、パスワードリセットが95%削減され、従業員の認証時間が30%短縮されるなど、投資対効果が324%に上ったという。
セキュリティや利便性の向上につながるとして、各国政府との連携も進められている。
パスキーは、ウェブサイトとアプリの認証手段。
実際に、パスキーを使用してログインするときは、顔や指紋、PINを使用する。