息子や孫ら親族を装って金銭などをだまし取る「オレオレ詐欺」の、
神奈川県内での被害が急増している。
県警によると、2022年1月から3月までの被害額は21年同期比で約4倍にも上った。
「増え方が尋常ではない」。今年のオレオレ詐欺被害統計の数字を見て、県警幹部は驚きを隠さない。
21年12月ごろから被害が急速に増え始め、22年1~3月の認知件数は、
21年の同じ時期と比べて121件多い167件だった。
被害額は約4億600万円で、21年の同時期より3億円以上も増加した。
捜査関係者によると、最近の手口は「古典的で初期に原点回帰している」という。
22年1月から3月に県内で起きた事件で、犯人グループの要求名目は、
「カバンの紛失」と「仕事上のミス」の二つが70%以上を占めた。
‘@新型コロナで頻繁に会えないことや、高齢者が自宅にこもっているのも影響している。