財務省が11日発表した8月の国際収支(速報)によると、
貿易や投資によるお金の出入りを示す経常収支は前年同月比96%減の589億円の黒字だった。
8月としての黒字額は、比較可能な1985年以降で過去最少。
季節調整値では5305億円の赤字だった。赤字は2カ月連続。
円安や原油価格の高騰などでエネルギー関連の輸入額が膨らんだ。
その結果、貿易収支が2兆4906億円の赤字となり、前年同月より赤字幅が2兆1059億円拡大したことが影響した。
海外子会社から企業が受け取る配当金など、海外投資からのもうけを示す「第1次所得収支」は、
円安が増加要因となり3兆3271億円で過去最大だった。