ニューヨーク、バンクーバー、トロント、パナマの4カ所にあるトランプのホテルが倒産したという。
トランプ大統領の投資会社「トランプ・オーガニゼーション」が所有するホテルは、
米国とカナダで11カ所。
このほか「トランプ」の名義を借りて運営しているホテルやリゾートは世界で100カ所近い。
倒産の原因のひとつは新型コロナウイルスで観光客激減のあおりを受けた。
もうひとつは、黒人差別で、共和党支持者からもトランプ不支持の声があがっていること。
現在、トランプ・オーガニゼーションはトランプの2人の息子、
ドナルド・トランプ・ジュニアとエリック・トランプが実質的に運営している。
新型コロナ禍、支援金制度で金額はホテルの規模によって異なるが、
日本円にして1億~10億円が相場のところ、2人のホテルは一般の5倍もの金額を受け取ったとされる。
また、トランプの娘婿のクシュナーは、実弟のジョシュアとともに『オスカー』という医療保険会社を経営。
新型コロナのワクチン開発という名目で、同社に多額の国家予算が優先的に投入されているとも言われている。
こうした事をCNNやニューヨーク・タイムズが「国家予算の私物化だ」と批判したため、
トランプ離れが進み、ホテルの利用客が激減したという。
11月の大統領選で再選されれば、また利用客が増えるだろうが、落選したら倒産に歯止めがかからない事態となる。