新型コロナウイルス対策で国が配った布マスク通称アベノマスクは、
納入業者との契約単価や発注枚数を開示しないのは違法だとして、
上脇博之・神戸学院大教授が28日、国に開示などを求める訴えを大阪地裁に起こした。
配布は安倍元総理の肝いりで、業者選定の不透明さが批判されてきた。
国は「今後の価格交渉に支障を及ぼすおそれがある」などとして、単価や発注枚数は開示していない。
布マスクは、国会でも契約の不透明さが指摘された。
発注方法や業者選定が適正だったかは国民の関心も高い。
上脇教授は訴状で、現在ではマスクが供給過多になっており、
国が再び大量のマスクを発注する可能性は低く、単価や枚数が明らかになっても不都合はないと主張。
巨額の公金が使われた政策の妥当性を検証するために開示が必要だと訴えた。
国は、総額約260億円をかけて全世帯に2枚ずつマスクを配布。
競争入札ではない随意契約で、3業者にマスクの調達を発注した。
業者名や業者ごとの契約額は明らかにしているが、単価や枚数は公表していない。
文科省が上脇教授に開示した「変更理由書」には、正式な単価や枚数は全て黒塗りで、
価格や業者選定の妥当性は検証不可能な状態となっているが、
「厚労省内に設置されているマスクチームから、
業者との交渉により単価が143円(税込み)になる連絡があり、
4月17日に業者より見積書の提出があった」と記されている。
上脇教授と弁護団は143円が全てのマスクの価格なのか確認する必要が有るとしており、
一部でも金額が明らかになった以上、国がマスクの単価を非公表にする理由は無くなったとして、
裁判で全面的な契約内容の開示を求めることにしている。
上脇教授は「安倍政権では公文書の改ざんなどが明らかになった。
菅政権も隠蔽体質を引き継ぐのかが問われる」と指摘。
‘@単価だけをあえて見せたのだろう。
決して高い金額ではありませんと。
官僚が数字を塗り忘れるはずもない。
アベノマスクは当初466億円とされたがその後260億円と発表。
それ自体もおかしな話で、国の予算は増えさえすれ減ることはない。
余程やましいことがあるのだ。
それにしても、今回の資料のアベノマスク発注はベトナムのようだが、
ベトナムの人も布マスクなどはしてはいない。
とんだ茶番だ。