東京五輪陸上の女子200メートル予選に出場を予定していた、
ベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手が同日、コーチを批判したとしてチームを外され、
帰国させられそうになった。
ツィマノウスカヤ選手は、羽田空港で帰国便への搭乗を拒否し、警察に保護されたという。
ツィマノウスカヤ選手はSNSで「(5日の)女子1600メートルリレー予選の参加に必要な、
ドーピング検査を複数の選手が十分に行わなかったことで出場資格を得られず、
自身がリレーメンバーに入れられた」とコーチ陣の不手際を批判した。
すると1日、コーチ陣から荷物をまとめるよう指示され、空港に連れて行かれたという。
そのやりとりの際に、同コーチらから脅迫めいた言葉を言われたと証言。
ツィマノウスカヤ選手は「ベラルーシには帰りたくない」と話し、亡命を希望しているという。
警察幹部によると、同選手の安全確保を図る立場から保護しているという。
東京五輪大会組織委員会が外務省と連絡を取りながら、対応を調整している。
組織委は「報道は承知している。国際オリンピック委員会と連携しながら状況の照会にあたっている」とした。