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​トンガ沖火山噴火の衝撃。

17日、トンガ沖で再び「大規模噴火」

日本時間の15日、火山の噴火による津波がトンガの街に沖の方向から押し寄せてくる。

凄まじい速さで津波が岸に到達すると一瞬で街を飲み込んだ。

その後も何度も津波が街を襲った。津波が繰り返し襲ってくることが分かる。

BBCによると、噴火地点からわずか65km南に首都を持つトンガの多くの地域では、

停電が発生し電力や電話・インターネットが使えない状況になっていて、

負傷者や被害の程度はまだ不明だという。



気象庁の担当者は記者会見で「このような海面変動は警報が解除されたからといって、

ピタッと止まるわけではございません。

なので例えば海の中での作業などをする場合は十分に注意してほしいです。

今回のような海面変動が何故起きたのかというメカニズムについて、

分からないことが多い状況だということをご理解ください」と訴えた。

トンガ沖の噴火は日本時間の15日午後1時ごろ発生。

同庁は当初、噴火が発生したトンガから日本列島の間の海域で大きな津波が観測されなかったことから、

日本への影響を「若干の海面変動の可能性はあるが、被害の心配はない」との情報を発表。

15日夜にかけて太平洋沿岸部で1メートル近い潮位変化が観測されたため、一転して警報と注意報を出した。



潮位変化の第1波は午後7時58分、東京都の小笠原諸島・父島で観測し各地に広がった。

トンガに近い海域の潮位変化は数十センチ程度だった。 

気象庁の担当者は「潮位変化の津波かどうかまだ不明です。

今回の潮位変化には津波の特徴というのが見られませんでした。

我々は通常の津波なら理論的に到着時間というのが予想出来ます。

当然、今回もその到着予定時刻に津波が到着するものと観測していたところ、

予想の2時間半前に潮位変化が観測されてしまった。

それによって我々はこれは津波じゃないのではということを考えました。

本来、原因とされる火山から海を順番に伝搬してきて、日本に到達するというのが妥当なんですけど、

途中の様子でほとんど振幅がありませんでした。このことから日本で観測された潮位変化は、

どうも津波ではなさそうだと我々としては考えています」とコメント。



津波ではないとしながらも警報を出したことについて、

「今回我々はこのような特異な海面変動、潮位変化というのをとっさに伝える手段というのがなかったので、

津波警報・注意報という枠組みで皆さんにお知らせしたということになります」と説明した。

この先注意すべき期間については「これは大変難しくて断言は出来ません。

1日程度とは考えていますが、これも先ほど申し上げた通りピタッと収まるものではありません。

今回のような海面変動が何故起き方というメカニズムについて、

分からないことが多い状況だということをご理解ください」と、困惑気味に話した。

日本を襲った津波は、一般的な海中を伝わる津波ではなく、

火山の噴火に伴う衝撃波「空振」によって大きくなった可能性がある。

海面変動の観測値と、観測した気圧の変化は、この仮説と矛盾しない。

火山が爆発を起こすと「空振」と呼ばれる空気の振動(衝撃波)が発生することがある。

日本でも桜島の周辺などで窓ガラスが揺れることがよくある。

今回、トンガの火山島で発生した噴火は、過去1000年間の地球上で最大級とも推定され、

非常に大規模な空振が発生した可能性がある。



空振の進む最前面では圧力が高まり、海面は大気によって押し下げられる。

最前面が通過した後は元に戻る反動で海面が上昇し、津波が形成されるという。

空振は高速なので到達が早く、また後続の津波は長い距離を進む過程で重なり合い、

大きくなった可能性があるという。

日本へは、通常の津波による到達予想時刻よりも3時間程度早く到達し始めていた。

また、海面の昇降の時間間隔も特徴的だ。

通常、遠い所からやってくる津波は、20分から1時間程度の周期でゆっくりと大きく昇降を繰り返す。

しかし、今回の津波では数分から10分程度という短い周期で昇降を繰り返していて、

遠地津波ではみられない特だった。

さらに、通常の津波が日本に向かう途中で通過する、津波の観測値がかなり小さかったことも特徴だった。

だから、気象庁も日本に影響はないと判断したのだ。

今回の噴火でトンガでは最高80センチの津波が観測された。

気象庁はこれを根拠に15日の午後7時以降、若干の潮位変化があるかもしれないが、

日本列島には津波の心配はないと発表した。

しかし、それから約5時間後の同日午前0時15分に鹿児島県の奄美群島トカラ列島などに、

津波警報を発令し、岩手県に発令していた注意報を午前2時54分に警報に引き上げるなど、対応に遅れた。



日本の気象庁が警報を発表した時間は、

小笠原諸島中部にある父島で90センチの津波が観測された時間よりも遅かった。

その後、気象庁は最高3メートルの津波が来ると予想したが、

実際に観測されたのは奄美群島内の小湊で観測された120センチが最大で、

遅ればせながら出した予測と実際の観測値の間にも相当な誤差が生じた。

気象庁は、トンガの火山噴火のあと、なぜ日本付近で一時的に2hPaほど気圧が高まり、

津波の予想到達時刻よりも早く潮位が上昇したのか調べている。

トンガ付近の海底火山で起きた大規模な噴火のあと、

世界各地で気圧の変化や低周波音を観測したという報告が相次いでる。

トンガからおよそ1万7000キロ離れたスイスに本部があるWMO=世界気象機関は、

スイスの観測所で2.5ヘクトパスカルの気圧の変化を確認したと公式ツイッターで明らかにした。

また、アメリカ国立気象局は、トンガから9000キロあまり離れたアラスカ州でも、

噴火からおよそ8時間半後、気圧の変化と同時に人の耳でも聞こえる低周波音が記録されたという。



さらに、台湾の気象当局の局長も、フェイスブックで台湾でも気圧の変化を観測したと明らかにするなど、

世界各地で同様の報告が相次いでいる。

気象庁は今回、日本列島から約8000キロ離れたトンガで始まった津波については弱点を露にした。

日本だけではないのだろうが、改めて自然の懐の深さを実感する出来事だ。

トンガでの爆発音がNZでも聞こえた。

紀元838年に噴火したという神津島でも古文書に京都で爆発音が聞こえたという記録がある。

‘@波動砲は強力な武器になるようだ。