死者数は過去最悪。
南アフリカ南東部クワズールー・ナタール州のダーバンを含むエテクウィニ都市圏で、
60年ぶりとなる豪雨による洪水や土砂崩れが相次ぎ、これまでに306人以上が死亡。
同国政府が13日、発表した。
国立気象局によると、クワズールー・ナタール州の一部地域では、
48時間でダーバンの年間降水量の半分近くに当たる450ミリ以上の雨が降った。
サハラ以南のアフリカで最も重要な港であるダーバン港に続く主要幹線道路は大きく損傷し、
港は操業を停止した。
南アフリカの近隣諸国はインド洋上で発生する熱帯低気圧の被害にほぼ毎年見舞われているが、
今回の豪雨は熱帯低気圧ではなく、冷たい空気と雨を伴う「切離低気圧」が原因だという。
低気圧が温暖で湿度の高いクワズールー・ナタール州に到達したことで、さらなる降雨をもたらした。
同国南部は気候変動の大きな影響を受けており、豪雨や洪水が繰り返し発生。
1995年には洪水で140人が死亡している。
(合掌)