東京大工学部は、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用し、
中高生や社会人向けの講義やイベントを開く「メタバース工学部」を9月に開講する。
不足するデジタル人材の育成や、工学や情報学を志す女子中高生を増やすことが狙い。
10万人以上の受講者獲得を目指すという。
住んでいる場所や年齢などに関係なく参加できるメタバースの特徴を生かし、
多くの人が工学や情報学を学べる仕組みを構築する。
9月23日には、メタバース内に再現された同大安田講堂で開講式を開き、
来賓や教員らは自分の分身である「アバター」で参加する。
「学部長」の染谷隆夫教授(半導体工学)は、
「様々な社会課題をデジタル技術で解決できる人材を、桁違いな数に増やしたい」と意気込む。