計量単位に接頭語4種追加。
仏パリ近郊のベルサイユ宮殿で開催された第27回国際度量衡総会で、
18日、メートル法を基本とする国際単位系(SI)に「ロナ」や「クエタ」などの新たな接頭語4種を追加することが決まった。
一般になじみが深い「キロ」や「ミリ」と同じ接頭語に新たに加えられたのは、
10の27乗を表す「ロナ」、10の30乗を表す「クエタ」、10のマイナス27乗を示す「ロント」、10のマイナス30乗を示す「クエクト」の四つ。
SIに新たな接頭語が追加されるのは31年ぶり。
これまで最大だったSI接頭語は10の24乗を示す「ヨタ」が1991年に制定されていた。
英国立物理学研究所の度量衡学責任者リチャード・ブラウン氏によると、
「現在最高位の接頭語であるヨタバイトでデータを表すのは、ほぼ限界に達している」と説明。
同氏によると、新たなSI接頭語を用いて地球の質量を表すと約6ロナグラムで、これは6の後に0が27個続く数となる。
木星の質量は2クエタグラム(2の後に0が30個)になるという。