緊急事態宣言が出されてから15日で1週間。
対象地域となった7府県を加えた11都府県について、NHKが感染状況を見る指標で、
1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す「実効再生産数」を、
疫学の専門家で国立感染症研究所の鈴木基感染症疫学センター長の監修を受けて簡易に計算。
11都府県すべてで感染が拡大に向かうことを示す「1」を上回っていた。
実効再生産数は、「1」を上回ると感染が拡大に向かう一方、
「1」を下回ると収束に向かうとされている。
東京都の実効再生産数は先月24日時点では1.10、14日の時点では1.21と、
「1」を超えて拡大する傾向が見られます。
神奈川県では、先月24日時点では1.22、14日の時点では1.45と、
緊急事態宣言が出されたあとでも大きく上昇しています。
埼玉県では、先月24日時点では1.12、14日の時点で1.25と、
緊急事態宣言が出されたあとでも上昇しています。
千葉県では、先月24日時点では1.19、14日の時点で1.42と、
緊急事態宣言が出されたあとでも上昇しています。
1都3県で見ても、先月24日時点では1.14、14日の時点で1.29と、
「1」を超えて拡大する傾向は止まっていません。
新たに緊急事態宣言の対象となった栃木県では先月24日時点では1.08だったのが、
14日の時点で1.20と、感染は依然として拡大する傾向にあります。
愛知県は先月24日時点では1.00、14日の時点で1.13と、
「1」を上回る状態が続いています。
岐阜県は先月24日時点では1.05、14日の時点で1.01と、
「1」を上回っています7日時点で1.17、
大阪府は先月24日時点で0.87、14日の時点で1.31と、
年明けから感染が拡大に転じています。
京都府は先月24日時点では1.09、14日の時点で1.22と、
「1」を下回らず、高い状態が続いています。
兵庫県は先月24日時点では1.05、14日の時点で1.33と、
上昇に転じ、再び拡大する傾向となっています。
関西の2府1県で見ると、先月24日時点では0.95、
14日の時点で1.30と、年末以降、拡大傾向に転じています。
福岡県は先月24日時点では1.21、14日の時点で1.28と、
先月以降、感染が拡大する状態が続いています。
全国でも先月24日時点では1.05、先月31日時点で1.18、
今月7日時点で1.17、14日の時点で1.27と、
感染が拡大する傾向が続いています。
‘@数字は上がったり下がったりするので、全体の傾向を見る必要がある。
上がり基調なのか下がり基調なのか。
指標の一つとして注目するのは大事だが、数日の数字で一喜一憂しないよう注意が必要。
また、自分の考えに都合の良い数字を取り上げるのではなく、悪い数字に注視して、
最悪の事態を念頭に予測し、先手の対応していかなければならない。
栃木県では重症ではなかったことなどから入院調整の間、施設の嘱託医が経過観察し、
保健所に報告していたが、15日に容体が急変し死亡。
(合掌)