犯罪学教室のかなえ先生@Vtuberです
@towanokanae1984
突然ですが、少年院の先生をやっていて思ったことを話します。
少年院にやってくるレベルの非行少年の8割弱(主観)は、今の時代を生き抜くために必要なスペックをそもそも積めていない。
でも、これは全て彼らだけの問題ではなく、社会の問題(家族や学校、地域)も一部含まれている。
社会が求めている人間のスペックが非行少年のそれと比較して高すぎるということもあったり……。
本人の中ではめちゃくちゃ頑張っている→しかし周囲と比較すると劣等生→理由がわからない→
必要な成功体験を積めない→これ以上どう頑張っていいかわからない→葛藤が生まれ、
欲求不満を上手く消化できない状態が続く→葛藤回避でギャンブルや薬物、
その他犯罪で承認欲求や成功体験を積み重ねていくようになる→徐々に元に戻れなくなる→捕まる→
立ち直ろうと頑張る→最初に戻る。
これを繰り返していくうちに犯罪に対する抵抗感がなくなり、正当化も進む。
少年院にやってくる頃には、死にたくもないし、生きるのも辛いけど、どうしていいか分からずに命を漂流させるようになんとか生きているだけという子もいる。
そんな若いうちから道を踏み外してしまった少年たちに生きる知恵や力を与え、
次の加害者と被害者を生み出さないために日夜懸命に働いているのが、
家庭裁判所調査官さん、少年院や少年鑑別所の先生、心理技官さん、保護司さん、保護観察官さんたちです。
……ということで、4月から矯正の世界や保護・支援の世界に飛び込む人頑張ってください!応援しています!
@towanokanae1984
ちょっと伸びているので補足です。
これは「過度な厳罰化は無意味である」というかなえ先生の主張の根拠でもあるのですが、
少年院にやってくるレベルの非行少年ですら、自分の犯した罪が一般に成人事件なら懲役○年務めなければいけない行為だったのかわかっていないのが大半です。
「スペック足りないなら殺してもええやん」みたいなコメが来たのでさらに補足。
スペックが足りないじゃなく、積めていないという話(人によっては容量が足りない可能性もあるけど)で、
適切な支援や助言等によって改善される可能性は非常に高いので……その、あの……黙っててもらっていいですかね?
犯罪学教室のかなえ先生@Vtuberです
@towanokanae1984
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まさにケーキの切れない非行少年ではなく、刑期を知らない非行少年が多いということです。
引用やリプでケーキの切れない非行少年を持ち出される方多いですが、
ほとんどの8割くらいの非行少年は普通にケーキ切れます。あの作品に登場する少年はレアケースです。
‘@この文章を書いた人が本当かどうかは定かで無い。
ただ、読む限り真実に近いのではないかと、わたしは思う。
また、掲載したからと迷惑を被る人もいないので引用した。
私も何度も訴えているが、未成年者の犯罪は親の責任が大きい。
親も政府も社会も、真剣に考えるべきだ。