ラチン回廊、ロシアがアゼル軍に下がれ。
ナゴルノ・カラバフ地域(アルツァフ共和国)とアルメニアを陸路で結ぶラチン回廊の封鎖は100日以上に突入。
アゼルバイジャン軍が迂回路を閉鎖するためアルツァフ共和国の支配領域に侵入、
ロシア軍が元の位置に戻るよう要求。
2020年に勃発したナゴルノ・カラバフ紛争、アゼルバイジャンはアルメニアに奪われた土地の大部分を回復、
ロシアは両国が署名した停戦協定に基づき平和維持部隊を派遣、
ナゴルノ・カラバフ地域とアルメニアを陸路で繋ぐ「ラチン回廊」の通行権の確保に努めていたが、
アゼルバイジャンが停戦協定に基づきラチン、サス、ザブフを迂回する新ルートのラチン回廊を提供、
これを受けてロシアの平和維持部隊は「ラチンの管理権」を昨年8月にアゼルバイジャンへ移譲。
しかしアゼルバイジャン側の環境保護主義者は,
「カシェニ鉱山での違法採掘を停止しろ」と、新ラチン回廊で抗議活動を始め、
道路上にテントを張って車輌の通行を事実上封鎖。
この問題は「自国領ナゴルノ・カラバフで天然資源の調査を行おうとしたアゼルバイジャン側の立ち入りを、
アルツァフ共和国が阻止した」のが発端で、独立を主張するアルツァフ共和国側は、
アゼルバイジャン側が再三要求した立ち入り調査を拒否。
そのためアゼルバイジャン側は、環境保護主義者を自称する人間を使って新ラチン回廊を封鎖。
アルツァフ共和国側が天然資源の立ち入り調査を受け入れれば「抗議活動を停止する」(封鎖の解除)と主張。
最低限の食料や医療品を輸送するトラック、現地の医療機関で手に負えない急患を移送する車輌などは通行できるようになっている。