大麻事件の全容を解明しないままのリーグ参戦を関東学連は却下。
日大(林真理子理事長)が違法薬物使用の容疑で逮捕された部員の出たアメリカンフットボール部の無期限活動停止処分をわずか5日で解除。
また、9月2日に開幕する関東大学リーグ1部上位「TOP8」への参加を申し入れたが、関東学生アメリカンフットボール連盟は臨時理事会を開き、
関係者の処分も含めて、事件の全容の解明がなされておらず、再発防止策も示されていなかったため、これを却下。
9月2日の法大との開幕戦は中止となった。
ネット上では「日大の甘い体質が出た」「もう廃部にすべき」などの厳しい批判の声が殺到した。
今回、日大が批判が出ることを覚悟して解除に踏み切った背景には、保護者会からの厳しい突き上げがあった模様。
「一人の問題を連帯責任にすべきなのか」の声だ。日大には部員が123人いる。
だが、本当に「部員1名の個人犯罪」であり、他部員の関与がなかったどうかについては明らかになっていない。
逮捕者は一人で収まるのか、あるいは、寮内で大麻吸引が蔓延していたのではないのか、との疑念も晴れていない。
昨年7月に大麻を使用したことを自己申告した部員と、今回逮捕された部員は別の人物で、
前者は今春すでに卒業した部員だというが、少なくとも過去に寮内で2人が使用していたことになる。
また入手ルートや、なぜ部員が大麻を吸引したのか、という動機を含めた全容の解明にも至っていない。
連盟もそれが解明されないと容認できない。
当たり前の話だ、容認した後からまた逮捕者が出たら恥の上塗りでは済まない。
連盟の責任問題も追及される。
日大側の会見を見ても分かる通り世間の目など気にしていないということだ。
それは前回の販促タックル事件の会見でも明らか。
巨大日大村のお家芸なのだろう。
でも、前回同様、結果会見が日大のイメージをさらに悪化させた。
保護者の程度も知れているようだ。
まだ解明されていないのに、自分たちのことだけを考えて強行しようとする。
それで他にも逮捕者が出たら最悪の状況になるということを認識していない。
大麻は往々にして複数人で楽しむ傾向がある。
そして、大麻だけではなく、覚醒剤もあったということを忘れてはいけない。