ロシア大統領府は23日、同国が主導する旧ソ連圏軍事同盟の集団安全保障条約機構(CSTO)首脳会議にアルメニアが欠席したことについて、「遺憾」を表明。
ベラルーシの首都ミンスクで同日開催された会議に、アルメニアのニコル・パシニャン首相と国防相は姿を見せなかった。
アルメニアは、隣国アゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフで9月に発生した武力衝突にロシアの平和維持部隊が介入しなかったことに不満を示し、CSTOからの脱退も示唆している。
アルメニアの欠席について質問を受けたロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、
「アルメニアが外交政策の方向性を変えず、同盟国にとどまることを願う。対話に向けた働き掛けは継続していく」と述べた。
ロシア外務省は22日、アルメニアが安保面で西側を頼れると考えるのは「無謀」だと指摘、外交政策の「極端な」転換を図っていると非難した。