旧ソ連構成国のアゼルバイジャンは１９日、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノカラバフで軍事行動を開始。
ナゴルノカラバフの当局者は1、アゼルバイジャン軍の攻撃で27人が死亡し200人が負傷したと述べた。
アゼルバイジャンは、憲法秩序を回復しアルメニア軍を撤退させるために必要な措置としており、
大統領府はナゴルノカラバフ側が武器を放棄し軍事組織を解体するまで作戦を続けると通告、全面降伏を迫った。
アゼルバイジャン国防省は、アゼルバイジャン軍はこれまでに６０を超える軍事拠点を制圧し、最大２０台の軍用車両などを破壊したと表明。
ナゴルノカラバフを支援するアルメニアのパシニャン首相は攻撃を「挑発」と批判し、軍事行動はしないと表明。
首都エレバンの首相府周辺には首相辞任を求める数千人の市民が集まり、警官隊と小競り合いになった。
ロシアは両国に対し戦闘を停止するよう呼びかけている。
米国のブリンケン国務長官は、アゼルバイジャンに対し軍事作戦を直ちに中止するよう求めた。
ＥＵ、フランス、ドイツなどもアゼルバイジャンの軍事行動を非難。
ナゴルノカラバフの将来についてアルメニアとの協議を再開するよう呼びかけている。
