元日ハムの中田翔内野手(32)は、8月4日DeNA戦の開始前、同僚に対して暴力行為を行ったことが判明。
球団は試合中に球場からの退場と自宅謹慎を命じて調査を実施し、出場停止処分を科していた。
そのわずか2週間余りの20日、日本ハムは、中田選手が巨人へトレード移籍することで合意したと発表。
世間では早すぎるとの声もある。
チーム内に置けないくらいの事件を犯したにしては早すぎる復帰だ。
中田選手は以前から騒動を起こしていた。だから日ハムは見限らざるを得なかったのだ。
日ハムと栗山英樹監督(60)の責任も大きい。
14年前、2007年のドラフト会議で、大阪桐蔭の中田翔は巨人の本命だった。
しかし、コンプライアンスに厳しい巨人は素行調査で、
中田の高校時代の素行に関する噂や周辺情報などがネックとなり、
読売から「NO」が判断され、泣く泣く指名を見送った経緯がある。
今回の、原監督の英断は、「原監督でなければ火中の栗は拾えない。
今の12球団を見渡して、中田に言うことを聞かせられる監督は原監督だけだ」
との声も聞こえる。
かつて問題児とされた選手たちを、うまく操縦し戦力にできたのは、
故・星野仙一監督、落合博満監督ら一部の限られた指揮官だったという。
「中村紀洋にも中日の落合監督だけが言うことを聞かせられた。
中村ほどの打者を操縦するには現役時代の実績が必要。
三冠王3回の落合監督じゃないとムリだった。
実際、その後の楽天、DeNAで中村はそれぞれ問題を起こしている」と球界関係者は語る。
‘@それなりの成績を持つ人間を律するのは、プロの世界ではかなり難しいようだ。
芸能界なども若くして売れれば、周りがちやほやするのでそういう傾向が強い。
大阪なおみ選手なども、意見する人がいないのだろう。
意見してクビになっても困る。
強烈な縦社会を持つ相撲協会でさえ、白鵬に首輪をつけるどころか、だれも、何も言えない。
モンスター横綱を作ってしまった相撲協会の責任は大きい。
中田選手が原監督の汚点とならないように願うしかない。