オミクロン株は、これまでに報告されてきたデルタ株などの変異ウイルスより、
感染力が強いのは間違いないという評価になっている。
イングランドのほとんどの地域で検出される新型コロナの95%ほどがオミクロン株だとみられている。
そして、1月4日には、1日の感染者数が20万人を超えて過去最多を更新した。
12月30日までにイングランドでオミクロン株への感染が確認されたのは21万2000人余りで、
入院は981人、そして75人が亡くなった。
イギリスの保健当局によると、オミクロン株に感染して入院に至るリスクは、
デルタ株の場合に比べて3分の1に。
イギリスの保健当局は、オミクロン株は感染拡大のスピードの速さや免疫から逃れる性質があるため、
重症化リスクが低いといっても、必ずしも医療機関への負荷が減ることは意味しない、と強調。
また、感染者が増加してから、重症化する人や亡くなる人が増加するまでは一定の時間がかかる。
フランスでも、1日の感染者数が27万人を超え、過去最多を更新。
アメリカでは、1月3日、1日に報告される感染者の数がおよそ108万人と、100万人を超え、
これまでで最も多くなった。
バイデン大統領は「オミクロン株はこれまで見たことがないほど非常に感染力が強く、
感染者の数は引き続き増加するとみられる。これからの数週間は厳しいものになるだろう」と述べた。
CDC=疾病対策センターによると、今月1日までの週では95.4%と、ほぼ置き換わったとみられるとしている。
一方で、感染してから発症するまでの潜伏期間は、デルタ株より潜伏期間が短いとされている。
オミクロン株は感染しても重症化する割合が低いという報告が相次いでいます。
WHOは、1月4日、オミクロン株の症状について、鼻やのどといった上気道の炎症を引き起こしやすいものの、
ほかの変異ウイルスと比べて肺まで達して重症化するリスクは低いという見解を示した。
一方で「証明するためにはさらなる研究が必要だ」と慎重な姿勢も示している。
(合掌)